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2012年10月31日 (水)

出来ない生徒の気持ちは分かるつもりだが・・・

 色々あって、私は高1、高2の時にやる気をなくし、ほぼ全く勉強をしなかった。当然成績も悲惨なもので、学年最下位などというのも珍しくなかった。なので私は出来ない生徒の気持ちがわかるつもりだ・・・が、必ずしも出来ない生徒に優しいわけではない。それは、全く出来ない状態から這い上がるまでの大変さ、厳しさを身をもって知っているからだ。

 そもそも2年間も勉強をサボると、高3になってまじめに授業を聞いても、さっぱり理解できない。英語のリーディングの教科書を開いても、知っている単語はほとんど見当たらず、何が何だか分からないという状態。これでは、とにかく単語(もちろん熟語も)を覚えなければ何も始まらないなということで、これぞという単語集を1冊買い、その暗記を徹底的に行なった。実際、勉強時間のほとんどを(場合によっては学校の授業時間さえも)、そうした作業に費やした。

 最初こそ順調に進んだように思えたが、数百個と進んだ段階で、以前覚えたものをチェックしてみると、驚くほど忘れている。つまり先へ進んでも前のものを忘れるわけで、思うように単語量が蓄積しない。こうしたことは何度も繰り返され、自分はやっても出来ないのではないか、もう勉強をやめてしまった方がよいのではないか、という気持ちに何度も襲われた。でもその都度、せっかくここまでやってきたのだし、もう少し続けてみるかと、何とか気持ちを落ち着かせた。

 そんなこんなで、心が折れながらも暗記を続けたわけだが、変化が感じられたのは、半年ほどが経過した頃だ。その頃になると、単語の一定量の蓄積が出来たのか、リーディングの教科書を開くと、知らない単語よりは、知っている単語の方が多くなったかなという感じで、完全には分からないまでも、英文を読み進めてみようという気にはなれた。またその頃には、一定の負荷をかけ続けることで、頭の内部構造が変わったのか、以前ほど労力をかけなくても、暗記が出来るようになった気がした。

 その後も苦労は続いたが、どうにか基本は頭に叩き込み、そして1年間の浪人を経て実戦力を身につけ、何とか大学合格に至ったのだが、単語一つとっても、これだけ苦労した私としては、考えの甘い生徒には、厳しく接することになってしまうと思う。現在学力の振るわない生徒から、すぐに何とかなりますよねと言われても、やはり簡単にYesとは言えないし(状況にもよるが)、そもそも、すぐに何とかなると思っているのなら、その姿勢をまずは厳しく正そうとするだろう。

 ちなみに生徒に厳しく接すると言っても、それはスパルタではなく、現実をしっかり認識してもらうとか、課題は確実に行なってもらうとか、必要ならば言いにくいことも言う、といったことだ。だから逆に、しっかり勉強するつもりだし、調子のいいことだけを言って、はぐらかされたくないといった人には、そうした厳しさがプラスに働くのではないだろうか。また生徒の悩みや不安に対して、今は効果が感じられなくても、もう少し続けると変化が起こるはずだとか、その悩みは上昇の過程ではつきものだとか、私自身の体験に基づいた、適切なアドバイスも出来ることと思う。

 以上、ご参考までに。

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