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2011年4月20日 (水)

学校は、生徒が正しい勉強に向かうように仕向けよう

 以前(10 11/24)の記事で、学校の定期テストでの出題割合が低いため、長文の勉強をしなかった生徒の話をしたが、それより前に、もっと驚くべき生徒に出会ったことがある。それは、単語の暗記をしないという生徒。その生徒は、やはり学校のテストでの出題割合が低いため、単語の暗記をしなかったのだ。
 では、テスト対策で何をしていたのかと言うと、出題割合の高い文法の4択問題を丸暗記していたとのこと。ただし、文法法則は理解せず、英文に出てくる単語も覚えず、要するに、問題1の答えは選択肢aだった、という覚え方。それでも、そこそこの点数は取れていたらしい。

 この状況を知って、真っ先に思ったのは、いくらテストでの出題割合が低くても、英語の勉強で、単語を捨てるなんてあり得ない! なぜそんな恐ろしいことができてしまうのだ! ということだった。(基本的に真面目な生徒で、志望校だって早くから決まっていたのに。)
 が、冷静に考えてみると、生徒の気持ちもわからなくはない。そもそも高校生は忙しい。英語以外にも色々と勉強しなければならない。しかも、皆英語が好きとは限らない。となれば、試験での得点を第一に考え、出題割合の高いものから勉強し、場合によっては、割合の低いものは時間切れで勉強できず、となってしまうのもやむを得ない気がする。自分だって、不得意科目とか、関心の薄い科目とかは、そのような勉強をしていた気がするし・・・

 何だかんだと、学校というのは、やはり生徒に大きな影響を及ぼす。特に最近は、従順な生徒が増えたように思うので、一段とそう言えるのではないか。なので、学校側には一肌脱いでもらって、正しい勉強法を説き、それを実行させるようにするとともに、生徒が得点のことだけを考えて勉強しても、それなりに真っ当な勉強をしたことになるように仕向けてほしい。具体的にズバリ言えば、最低限の単語・熟語の暗記はせざるを得ないようにしてほしい。・・・できれば、文法法則を含んだ典型的な例文の暗記、ある特定の長文を暗記するくらい徹底的に読み込む、といったこともさせてほしいが・・・

 ちなみに上記の生徒の学校では、定期テストで、単語の出題割合が20%と低い割に、覚えなければならない単語の個数が多くて、覚えきれなそうだし、いくつか選んで覚えようかとも思ったけど、それが試験に出るかはわからないし・・・ということで、単語の暗記から遠ざかったらしい。こうしたことは、学校のちょっとした配慮で避けられるはず。試験での出題割合を増やすか、覚えるべき単語の個数を減らすかして、労力に見合う成果が得られるようにしてあげればよいのだ。あまり打算的な考えは好きではないし、本来は生徒自身の問題だと言えばそうなのだが、この程度の配慮で、英語力の基盤を成す単語の学習に生徒が向かってくれるのなら、やってもバチは当たらないのではないだろうか。

 いずれにしても、最低限の単語・熟語の暗記がなされていないと、本格的な受験勉強を始めても上手くいかない。実際、上記の生徒の指導(高2の後半から指導した)は非常に苦労した。もっと言えば、単語の暗記をしないことに慣れ過ぎてしまって、暗記というものに意識を向けさせるのに苦労した。
 こうした事態はぜひとも防ぎたいもので、そのためにも、影響力の大きい学校に、一役買っていただきたい。

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