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2011年1月に作成された記事

2011年1月29日 (土)

力試しはすれど、力をつけさせない学校

 極端な言い方ではあるが、タイトルの通り、英語の力試しはするのだが、力をつけさせない学校の例を耳にした。その学校は、根本的な実力をつけるための地道な作業をあまり重視せず、模試やその他の試験を多く受けさせるなど、実戦練習を重視しているとのこと。
 もちろん、それによって、入試に向けた力をつけさせようとしているのだと思うが、残念ながら逆効果のような気がする。実際、その学校は、同レベルの他校と比べ、英語だけ出来が悪い、というデータもあるらしい。それは、無理からぬことだろう。だって、力試しに力を入れて、実力をつけさせることをしないのだから。
 そもそも試験というものは、力を試すためのもので、力をつけるためのものではない。もちろん試験にも、その時に持っている力の運用力を鍛えるという、勉強として役立つ面はあるが、持っている力そのもの(要するに実力)を上げることはできない。
 実力をつけるには、何度も繰り返し、発音を聴いたり、自ら読んだり、手を動かして書いたりして、単語や文法法則、そして基本例文などを、確実に頭に定着させるという、地道な作業が必要だ。
 そして、こうした作業である程度実力が積み重なった段階で、その運用力(実戦力)も試してみようか、というスタンスで、試験をしてみるのが、本来の勉強の流れではないだろうか。決して試験が主になってはいけない。
 上であげた学校は、授業においても、どこがポイントかという解説もあまりなく、とりあえず問題を解いてみようという感じで、ある意味授業も、試験のような形式になってしまっているようだ。言いかえれば、授業でも力試し、そして模試で力試し、なのだ。
 僭越ながら、この学校の状況の改善を願わずにはいられないし、英語の成績が振るわない人は、力試しはしていても、力をつけるためのことをしていないのではないか、ということを、ぜひ見直していただきたい。

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2011年1月16日 (日)

センター試験が終わって・・・文法は!?

 今年もセンター試験が終わった。受験生の皆さん、お疲れ様でした。今年は全国的に気象条件が悪く、一段と大変だったことでしょう。
 今年のセンター試験は、昨年と比べ、総語数が増えたものの、若干易化したように思われる。が、総じて言えば、それほど大きな変化はなかった。
 ただ、それにしても、最近改めて思わされるのは、センター試験が易しくなったこと。10年前、15年前と比べると、明らかに難易度が違う。

 と同時に、私が重要視している文法の出番がほとんどなくなっているようにも見える。実際、今年のセンター試験で、文法をストレートに問うているのは、第2問A・問3の仮定法を問う問題と、問7の仮目的語を問う問題だけだったし(ちなみに、これらは確実に出来てほしい問題)、長文問題でも、解読に文法の助けが欲しくなる英文は、ほとんどなかったかもしれない。
 とは言え、
it has been suggested that what makes them so is their teeth.(第6問,1段落7行目~)
という部分は、makeはOCをとること(ということはsoがC、ということはwhat~の関係代名詞節はsoまでである、という風に派生していく)を意識すれば、よりわかりやすくなるはずだし、
Which of these slight advantages they have over those that die is not clearly understood;(第6問,5段落5行目~)
という部分は、haveのOは何なのかや、Which~dieが名詞節で文全体の主語だ、といったことが意識できれば、よりわかりやすくなると思う。
 つまり、文法問題として直接問われないとしても、さらに一昔前と違って、高度な文法を駆使する場面は少なくなったとしても、文法的思考をする、少なくとも文法的視点を持つことは必要だと思うのだ。
 それに、言うまでもなく、これからやってくる国公立大の二次試験や、私大の入試は、直感で片づけられる問題ばかりではなく、文法の助けを必要とする問題がかなりあるはず。
 私は、文法至上主義では全くないが、直感ではわからなくても、文法的思考を加えると、もう少し上のレベルのこともわかるようになるということを、自分自身も体感しているので、学生の皆さんにも、ぜひ文法的思考を大事にしてもらいたい、と思っている。

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