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2010年11月24日 (水)

話せばわかる、意外な盲点

 私の初回の授業は、無料体験授業という形で行なっている。生徒さんに、授業の良し悪しを判断してもらうとともに、私の方は、生徒の特徴、状況をきちんと把握し、今後どういう授業をしていけばよいかを探っていく。

 ある体験授業でのこと、気になる出来事が。

 その生徒は、それほど出来ないという印象ではなく、まず見せられた定期テストの点数も、決して悪い点ではなかった。でも本人(および親も)は、出来るという実感がなく、模試での点数も振るわないとのこと。

 そこでまず、問題点を探るべく、単語のチェックをしてみると、結構覚えている。文法も、理解の仕方が曖昧なところがあるものの、最低限必要な文法的概念は持ち合わせている。作業面の不足(出来る実感が持てない原因で一番多いものと思われる)かなと思い、声に出して読んでいるか?とか、手を動かして書いているか?と聞いてみると、そうした作業も、まずまずやっている模様。

 とすると、一体問題点は何なのだろう?、というより、本当は出来ないわけではなく、気持ちの問題だけなのか?と思いながら、何気なく、学校での様子を聞いてみることにする。たわいない話から始まり、テストの話に移った。学校の定期テストは、分野別の割合がきちんと決まっているとのこと。そして、Readingの出題の割合は2割と低いので、勉強をしていないとのことだった。

 長文の勉強をしていないという予期せぬ事態に驚きつつ、教科書を見せてもらうと、ほとんど何の書き込みもなく、使用感がない。ノートを見せてと頼むと、何とノートはないとのこと。さらに話を聞くと、Readingの授業自体もほとんど聞いていないと言う。

 この生徒は、基本的には真面目で、英語の勉強もしていないわけではなかったのだが、何と、長文の勉強だけは全くしていなかったのだ。

 これは大問題で、長文の勉強をしないということは、文脈を追って読むとか、主旨をつかむといった練習をしていないということだし、何よりも長文に対して抵抗感が生じる。これでは、出来るという実感が持てないのは当然だし、模試の点数が振るわないのも当然のことだ(模試は長文が主体)。

 この勉強の偏りを修正すべく、その後の授業が、長文主体となったのは言うまでもないが、それとは別に、改めて感じたことは、たわいない会話で、意外な盲点がわかるということ。そして盲点発見のためにも、コミュニケーションは大事だなということ。

 ご家庭でも、お子さんとのたわいない会話で、勉強の意外な盲点が見つけられるかもしれませんよ。

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